物議をかもしているフジテレビの韓国ブームゴリ押し騒動。今回は、マスメディアに精通している芸能記者S・A氏に寄稿していただいた。以下は、S・A氏からいただいた文章を校正したものであり、内容は原文と同じである。
 
・ブームのきっかけはマスコミが作るもの
そもそもブームの8割は世間が作るものではありません。ブームのほとんどはマスコミがきっかけを作っているのです。消費者がそれに乗っかってブームになるのです(残りの2割はクチコミブーム。マスコミのコントロールがしにくい予想できない性質があります)。フジテレビが「韓流ゴリ押し」で話題になっていますが、フジテレビに限らず、あらゆる媒体で同じようなことが何十年も繰り返されてきました。今回はそれが露骨だったためにバレただけなんです。
 

・きっかけを与えるのがマスコミ
今回のブーム作り、どこが露骨だったのか? それを解説する前に、マスコミのブーム作りの目的と手法を説明する必要があります。いままでマスコミがブームを作るときは「消費者に良い商品を知るきっかけを与える」ということを目的としていました。いくら良い商品を作っても知られなきゃ売れません。ですからマスコミは良い商品を「良いですよ」とイチオシしてあげることで「消費者が商品を手に取るきっかけ」を与えていたわけですね。そこで消費者が「ダメだこれは」と感じたらそれまでですし、ブームにはなりません。良い商品ならあらゆる人が手に取るようになってブームが巻き起こります。

マスコミの役割は「消費者に良い商品を教えてテンションを上げる手伝いをする」というものなのです。ですからブームの火付け役はマスコミなのです。それは昭和の時代からずっと変わりません。
 
・むりやりダンスを踊らされるようなもの
ではどうして今回、フジテレビは「韓流ゴリ押し」と言われているのでしょうか? 彼らはやりすぎたんですね。「消費者に良い商品を知るきっかけを与える」以上の部分にまで踏み込んでしまったのです。「消費者に良い商品を教えてテンションを上げる手伝いをする」以上の部分に踏みこんでしまったのです。何事も過剰すぎるとバレます。流行に踊らされやすい日本人でも、今回のフジテレビの強引さに、さすがに気が付いてしまいました。フジテレビは、ブームになってないのにブームになっているような流れを作ってしまったんです(意図的かどうかは別として)。

フジテレビは「ほら? どうしたの? こんなにおもしろいよ! ほら、座ってないで立ち上がって! ね! ほら一緒にダンスを踊ろうよ! 楽しいんだゾォ~☆」と、むりやり視聴者(消費者)の腕をグイとつかんで立ち上がらせて、「韓流」という名のダンスを強制的に踊らせようとしてきたのです。フジテレビが炎上している原因は、フジテレビと韓国系プロダクションが強いパイプで繋がっているとか、利害関係にあるとかは関係ありません。そういう利害関係は他局にもありますし、今だけの事ではありません。炎上の原因は、フジテレビがやらなくていいところまで足を踏み入れて強引にブームにしようとしたのがいけなかったのです。少し前のAKB48のゴリ押しと似たような感じがしませんか? まさにそれです。
 
・善し悪しの判断は消費者がするもの
韓国タレントだって、韓国商品だって、韓国ゲームだって良いものはたくさんあります。今回のフジテレビの「韓流ゴリ押し」騒動は、もともと良いとされていた韓国商品をも傷つける事態に発展しています。韓国ドラマも韓国ゲームも良いものならば大歓迎。マスコミがそれらを知るきっかけを与えてくれるのは嬉しいのですが、それ以上のゴリ押しは消費者をバカにしていることにもなります。商品に対する良いかどうかの最終的な判断はマスコミがするものではありません。その判断は消費者に委ねられるべきものなのです。

寄稿: S・A



http://rocketnews24.com/2011/08/09/119606/



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