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今日ボクが見た風景

極東軍事裁判-パール判事の判決-

Category: 戦争  


ラダ・ビノード・パール

राधाबिनोद पाल

法学教授・国際連合国際法委員会委員長


極東軍事裁判


パール判事は、

この裁判が最初から日本を侵略国と決め付けていることに不快感を示した。

そしてこの裁判の本質は連合国側の政治目的を達成するために

設置されたに過ぎず、

日本の敗戦を被告達の侵略行為によるものと裁く事によって、

日本大衆を心理的に支配しようとしていると批判した。

さらに、検察側の掲げる日本の侵略行為の傍証を

、歴史の偽造だとまで断言した。

かつて欧米諸国がアジア諸国に対して行った行為こそ、

まさに侵略そのものであると訴え、

唯一人全被告を無罪だと主張した。



 

パール判事の判決を聞いて 


殉難者が遺した歌



東條英機


百年の後の世かとぞ思いしに 今このふみを眼のあたりに見る




板垣征四郎


ふたとせにあまるさばきの庭のうち このひとふみを見るぞとうとき

すぐれたる人のふみ見て思うかな やみ夜を照らすともしびのごと



 

木村兵太郎


闇の夜を照らすひかりのふみ仰ぎ こころ安けく逝くぞうれ志き





 

その後のパール博士

1950年10月、パール博士は二度目の来日をされた。

約1ヶ月間の滞在中に次の言葉を残されている。


 

「この度の極東国際軍事裁判の最大の犠牲は《法の真理》である。

われわれはこの《法の真理》を奪い返さ ねばならぬ。」

 

 「たとえばいま朝鮮戦争で細菌戦がやかましい問題となり、

中国はこれを提訴している。

しかし東京裁判 において法の真理を蹂躙してしまったために

《中立裁判》は開けず、

国際法違反であるこの細菌戦ひとつ 裁くことさえできないではないか。

捕虜送還問題しかり、戦犯釈放問題しかりである。

幾十万人の人権と生 命にかかわる重大問題が、

国際法の正義と真理にのっとって裁くことができないとはどうしたことか。」


 

 「戦争が犯罪であるというなら、

いま朝鮮で戦っている将軍をはじめ、

トルーマン、スターリン、李承晩、金 日成、毛沢東にいたるまで、

戦争犯罪人として裁くべきである。

戦争が犯罪でないというなら、なぜ日本とド イツの指導者のみを裁いたのか。

勝ったがゆえに正義で、負けたがゆえに罪悪であるというなら、

もはやそ こには正義も法律も真理もない。

力による暴力の優劣だけがすべてを決定する社会に、

信頼も平和もあろ う筈がない。

われわれは何よりもまず、

この失われた《法の真理》奪い返さねばならぬ。」

 

「今後も世界に戦争は絶えることはないであろう。

しかして、そのたびに国際法は幣履のごとく破られるで あろう。

だが、爾今、国際軍事裁判は開かれることなく、

世界は国際的無法社会に突入する。

その責任は ニュルンベルクと東京で開いた連合国の国際法を無視した

復讐裁判の結果であることを

われわれは忘れてはならない。」

 
「日本は独立したといっているが、これは独立でも何でもない。

しいて独立という言葉を使いたければ、

半独立といったらいい。

いまだにアメリカから与えられた憲法の許で、日米安保条約に依存し、

東京裁判史観という歪められた自虐史観や、

アメリカナイズされたものの見方や考え方が少しも直っていない。

日本人よ、

日本に帰れ!と私は言いたい。」



 

いまや英・米・仏・独など世界の法学者の間で、東京とニュルンベルクの軍事裁判が、

果して正当か否かという激しい論争や反省が展開されている。

げんに英国法曹界の長老ロード・ハンキーは

<パール判事の無罪論こそ正論である>

として『戦犯裁判の錯誤』と題する著書まで出版している。

しかるに直接の被害国であり、げんに同胞が戦犯として

牢獄に苦悶している日本において

この重大な国際問題のソッポに向いているのはどうしたことか。

なぜ進んでこの論争に加わらないのか。

なぜ堂々と国際正義を樹立しようとしないのか・・・









昭和25年11月

パール博士は広島の爆心地に近い本川小学校講堂で開かれた

世界連邦アジア会議に、ゲストとして参加した際の

 

パール判事の言葉



人種問題、民族問題が未解決である間は、世界連邦は空念仏である。
広島、長崎に投下された原爆の口実は何であったか。

日本は投下される何の理由があったか。

当時すでに日本はソ連を通じて降伏の意思表示していたではないか。

それにもかかわらず、この残虐な爆弾を《実験》として広島に投下した。

 同じ白人同士のドイツにではなくて日本にである。

そこに人種的偏見はなかったか。

しかもこの惨劇については、いまだ彼らの口から懺悔の言葉を聞いていない。

彼らの手はまだ清められていない。

こんな状態でどうして彼らと平和を語ることができるか。





講演後の11月5日、パール博士は

広島の原爆慰霊碑 に献花して黙祷を捧げた。


その碑文「安らかに眠って下さい。

過ちは繰り返しませぬから」の意味を理解した博士の表情は厳しくなった。

この《過ちは繰返さぬ》という過ちは誰の行為をさしているのか。

もちろん、日本人が日本に謝っていることは明らかだ。

それがどんな過ちなのか、わたくしは疑う。

ここに祀ってあるのは原爆犠牲者の霊であり、

その原爆を落した者は日本人でないことは明瞭である。

落した者が責任の所在を明らかにして《二度と再びこの過ちは犯さぬ》というならうなずける。

この過ちが、もし太平洋戦争を意味しているというなら、これまた日本の責任ではない。

その戦争の種は西欧諸国が東洋侵略のために蒔いたものであることも明瞭だ。

さらにアメリカは、ABCD包囲陣をつくり

日本を経済封鎖し

石油禁輸まで行って挑発した上

ハルノートを突きつけてきた

アメリカこそ開戦責任者である。













今日ボクが見た風景



 


靖國神社

東京都千代田区


パール博士顕彰碑

碑文


時が熱狂と偏見とをやわらげた暁には 

また理性が虚偽からその仮面を剥ぎ取った暁には

その時こそ

正義の女神はその秤を平衡に保ちながら 

過去の賞罰の多くに

そのところを変えることを要求するであろう

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