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今日ボクが見た風景

「帰国者」の周辺にある「過去」にならない過酷な現実 

Category: 政治  
「帰国者」の周辺にある「過去」にならない過酷な現実 
2011.7.2

「先生の息子さんや娘さんがまだあの国に残っている。影響を考えると軽率には話せない。本当に難しい問題があるんです」。あくまで温厚で落ち着いた口調だったが、その声には苦渋がにじんでいた。

 かつて、大阪の「在日」教育の第一人者として人望を集めながら、北朝鮮でスパイの嫌疑をかけられ、1972年に強制収容所で殺害されたとされる大阪朝鮮高校の元校長がいる。


今日ボクが見た風景

韓鶴洙(ハン・ハクス)氏。
脱北者の支援団体「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」が6月に発行した機関誌「光射せ!」で、
脱北者の1人が、拷問から死に至る経緯や北朝鮮に残る韓氏の家族の様子を初めて詳細に証言した。

 冒頭の言葉は、日本にいた頃の韓氏の人となりや家族について聞きたいと、

私が連絡を取った大阪在住の韓氏の知人が、電話口で話したものだ。

 北朝鮮に渡った親族や友人のことを考えると、自由にものも言えない。

「帰国者」の周辺には、今もそんな重苦しい空気が漂う。

 大阪府の橋下徹知事の発言もあって昨年来、朝鮮学校への国や自治体の関わり方が問題になった。

問題を考えるうえで、手がかりにしてきた文章がある。

 「守る会」の名誉代表でもあるノンフィクション作家、

萩原遼氏が咋年公表した「朝高生の諸君に」という短いメッセージだ。

《私は朝鮮高校の生徒諸君を非難するつもりはない。こびるつもりもない。

私は君たちと同じ年ごろに韓国から密航してきた少年と

大阪府立の定時制高校で机を並べた縁で生涯を朝鮮半島とともに生きることになった…》

 萩原氏は、元赤旗記者として平壌に滞在、恐怖政治を肌身で感じた経験を持つ。

帰国事業で北朝鮮に渡った友人の悲劇を描いた『北朝鮮に消えた友と私の物語』では

大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。

 《誤った政治にわかものの心がむしばまれるときは、大人が是正のために声をあげるべきだ》

とする文章を、萩原氏はこう締めくくっている。

 《今のゆがんだ教育から抜け出て真の民族教育、

ことばと歴史と文化と祖国の先人への尊敬の念を取り戻す教育、

それを受ける権利が君たちにはある。そのためにがんばってほしいと心から願う》

 韓氏の知人は

「これだけの恐怖政治をいったん敷いてしまうと、あの国はまだまだつぶれない気がします」と語った。

元校長の死から40年、それでも過去にならない過酷な現実がすぐ隣にある。(山口敦)

今の日本にも言える事です

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