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今日ボクが見た風景

留萌市のコミュニティー局「エフエムもえる」

Category: ブログ  

市民参加ではなく市民主体 留萌市のコミュニティー局「エフエムもえる」


全国にコミュニティーFM局は数あれど、これほど多くの一般市民がかかわっているところも珍しいだろう。留萌市の「エフエムもえる」は、1000人を超す市民が無償で運営に携わり、レギュラーのボランティアパーソナリティーも120人を数える。昨年暮れには地域づくり総務大臣表彰も受けた。開局8年目の「聴こえる回覧板」が目指すものは-。(札幌支局 藤井克郎)

 日本海に面し、美しい夕日で知られる留萌市。2、3時間置きに鈍行列車が行き交うJR留萌駅の駅舎2階に、「エフエムもえる」の本社はあった。番組はすべてが自主制作で、階段を上ってすぐのガラス張りのスタジオに、普通のおじさん、おねえさんが入れ代わり立ち代わり現れて、マイクの前に座る。

 「最初は尻込みしていた人も多かったが、最近は気軽に、いいよ、出るよ、と言ってくださいます。うちは回覧板というとらえ方ですから。新聞で誤字脱字があったら致命的だけど、回覧板で言葉を間違っても気にしない。防災無線で、間の取り方が悪い、なんて言わないでしょ」と、社長の佐藤太紀(たいき)さん(41)は敷居の低さを強調する。

 建設会社の4代目社長でもある佐藤さんがコミュニティーFM局をつくったのは、ラジオが好きだったからではない。市の人口は2万5000人を割り込み、公共事業も激減する中、これからは市民一人一人が主体となって動かなければ地域の将来はないと考え、まちづくりのツールとしてラジオ局を思いついた。



今日ボクが見た風景

「まちづくりの一環として、よくお祭りとかコンサートとかやりますが、日々の生活の中で楽しめるものじゃないと効果がない。市民主体であるべきで、市民参加って好きじゃないんです。だから一人でも多くの市民がラジオに出て、好きな音楽をかけてもいいし、農業の話でもいい、自分が所属するサークルの話でもいい、日々やっていることを電波に乗せてくれればいいと思っている。全国でもそういう考えってあまりないみたいですね」

 ミニFMから始まって、平成16年に開局。現在は留萌市の大半と、隣接する小平町(おびらちょう)、増毛町(ましけちょう)の一部をカバーする。

 運営は「FMもえるメンバーズクラブ」という市民スタッフが行っているが、所属メンバーは1000人を超えた。彼らは無償どころか、年間1000円の会費を払う。さらに約120人いるボランティアパーソナリティーは、しゃべりだけでなく音楽の選曲にCDなどの操作、さらには時報まで、すべて自分たちで行わねばならない。

 取材に訪れた月曜午前には人気番組「出来事あれこれ」の生放送があるというので、ガラス窓越しに見学させてもらうことにした。佐藤さんいわく、「10時18分くらいには始まる」そうで、ずいぶん中途半端な時間だなと思ったら、前の番組が長くなるとスタートが遅れるのだという。この自由さも「エフエムもえる」ならではの魅力だろう。


 「出来事あれこれ」のパーソナリティーは、青島なつきのラジオネームで出演する留萌市議会議員の村山ゆかりさん(49)と、女性最高齢者の田巻美恵子さん(82)のコンビ。男性には83歳の出演者もいるというから驚きだ。

 佐藤さんと一緒に見学していたら、村山さん、午前11時半というのに午後3時の時報を流してしまった。あわてて「産経新聞の取材が来られて、緊張して間違えてしまいました。申し訳ございません」と村山さんが謝れば、すかさず田巻さんが「かつてない現象ですね」と絶妙の合いの手を入れる。なるほど、人気番組の理由をかいま見た気がした。

 開局時からパーソナリティーを務める村山さんは、ほかに子供をゲストに呼んでトークを繰り広げる土曜日の「もえっこランド」なども受け持つ。「街の中の情報発信源としてかかわっていく中で、ラジオが私の情報源にもなっている。私にとっては必要不可欠な活動ですね。でも一番は私自身が楽しんでいるんです」と笑顔で話す。

 また、街でよく「聴いてるよ」と声をかけられるという田巻さんは、毎週新聞のコピーを用意して番組に臨んでいる。「新聞の記事を克明に読むのは、認知症にならないよう、防止の意味もあるんです。でも声に出して言うのは、自分で責任を持たないとならない。まあ、なつきさんのリードが上手なんですね」と、村山さんを持ち上げる。


番組の6、7割は開局以来、変わらないそうで、局長の香島(かしま)幸子さん(56)によると、転居や転職で枠が空くと、そこに誰かが入るといった具合に推移しているという。先日も、空いていた木曜10時の枠にリスナーから売り込みがあり、新番組が始まったばかりだ。

 東京の民放テレビ局で勤務していた経験のある香島さんは「オーディションは別にないが、ただ一つ、どんな時間帯でもマイクの向こうに聴いている誰かがいるということは意識してもらっている。リスナーから音楽のリクエストがあっても、CDがなくて応えられないときがある。そうしたら自分で持ってきてくれる人もいるんです」と打ち明ける。リスナー不在にならないよう、香島さん自身も「昼の散歩道」などの番組でパーソナリティーを務めている。

 取材中、局への投稿を書きにきたリスナーもいた。もっぱら聴く専門だという自称28歳の近藤俊之さん。「投稿は、曲のリクエストとか話の内容へのリアクションなどですね。聴いてるぞ、という証明があったら励みになるんじゃないかと思って。間違いを指摘することもあります。間違いは教えてあげたほうが次に直るでしょ」と熱心なリスナーを自任する。


 こんな市民一体となった活動が認められ、「エフエムもえる」は昨年度の地域づくり総務大臣表彰を受けた。まちづくりで始めただけに、佐藤社長も「ものすごくうれしかった」と認めるが、すでにその活動範囲はスタジオ内にとどまらない。地域情報を集めたフリーペーパーの「るもいfan」の発行や、地元の食材を使った料理などを提供する「るもいコミュニティカフェテリア」開設と、次々と新たな手を打ち出している。

 「その一環で今度は体験畑作も始めました。地域が生き残るというのは、人が住み続けるということ。楽しく住み続ける人がいて、その方法を考えることが地域が残るということだと思う。人口は絶対に増やせない。でもどうせ減るなら楽しく減っていく方法を考えたい。住んでいる人が、ここいいべ、と言い切れればいいんです」と佐藤さんは熱い口調で語った。





報道があてにならい今 保守系のこんな放送ほしいな~(・∀・)

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