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今日ボクが見た風景

手抜き工事に見る中共体制の実態と、その本質

Category: 中国  

手抜き工事に見る中共体制の実態と、その本質


昨日のエントリで、突如倒壊した13階建てマンションの画像を紹介した。
上海市閔行区に建設中のこのマンションは、完成間近で、内装工事を行っていた業者が死亡している。
我が国でも耐震偽装マンションの存在が大問題になり、刑事事件にまで発展した。
が、我が国の場合は「地震があったら倒壊する可能性がある」のであって、地震もないのに全壊した上海のマンションとは偽装のレベルが違う。

Chaina_mansion_houkai_2

それにしても見事な倒壊ぶりである。
基礎部分から丸ごとひっくり返っている。
このマンションの売り出し時の価格は、12000元~13000元/㎡≒167000円~181000円/㎡、倒壊時(2009年6月27日)は17000元~18000元/㎡≒237000円~250000円/㎡にまで上昇していた。
これを我が国の3LDK80㎡に当てはめると、1900万円~2000万円になる。
中国の中間層の所得を勘案すれば、感覚としては“億ション”と言ってもよいだろう。
その“億ション”でも、施工レベルはこの程度なのだ。

Chaina_mansion_houkai2

画像を見ると、倒壊したマンションの右側にある建物も明らかに傾いている。
ほかにも傾いたものがあるそうだが、このマンションの開発業者は何の謝罪もないまま姿を隠していると言う。

Chaina_mansion_houkai3

上の画像の崩壊した基礎部分を見ると、もう言葉がない。

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私がこういうエントリをアップすると、その民度の低さで中国(外国)を批判するべきではない、というカキコミが必ずある。
が、そうではない。
中国社会の実態を知ることが、中共体制の本質を理解することに通じるのだ。

昨日のエントリでも書いたが、今、中国はバブル景気に浮かれている。
GDPは世界第2位になり、軍事力も飛躍的に向上させている。
が、それを支えている実態は、上の写真のような“億ション”なのだ。

私は、上の画像を見てもそれほど驚かなかった。
2006年の5月には、浙江省杭州市の高層分譲マンションで、鉄筋の代わりに竹の棒を使った欠陥工事が発覚していたからだ。
鉄筋コンクリートならぬ竹筋コンクリートの高層マンション。
「これじゃあ、地震が来なくてもやがて自壊するだろう」
と、当時の私は書いた。
それが現実のものになったのが、上記の上海市の高層マンションである。

この竹筋コンクリートの高層マンションを施工した建設会社は
「出稼ぎの農民労働者(民工)が鉄筋を使い切ってしまい勝手にやったことだ」
と釈明していた。
倒壊したマンションの開発業者は行方不明、竹筋コンクリートのマンションを施工した建設会社は民工に責任転嫁
―これを民度の問題で済ましてはならない。
これは中共体制の本質的問題なのだ。

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以下は、開発業者が住民から土地を取り上げる実情を示す画像である。
2007年3~5月の出来事だ。

Jyukei2

土地の明け渡しを拒絶しているのは重慶市の楊武さん。
開発業者の補償金が少なすぎるとして立ち退きを拒否しているわけだ。

業者が最初に提示したのは市場価格の7割。
住民は低すぎるとして拒否したが、業者側が補償額を上積みした結果、退去に応じた。
が、楊さんの家は商売を営んでおり、しかも家が比較的新しい。
そこで楊さんは商売の営業補償も要求したようだ。
それに対する業者側の回答は、電気・水道を止め、楊さん宅の周囲をブルドーザーで掘削して道路もなくしてしまうという荒っぽい手段だった。

で、下の画像に見られるような文字どおりの“陸の孤島”が出現した。

Jyukei3

開発業者の目的は「地域を開発し、マンションやショッピングモールを含んだブロードウェイ・スクウェアを作る」ことだそうだ。
そのような極めて公共性の低い営利目的の行為にもかかわらず、裁判所は「3月22日までに自宅を明け渡すこと」という判決を出した。
開発業者の「法定代表人」は地区政府の副書記長だという。
日本という法治国家に住み、基本的人権が法的に保障されている我々には理解できない現実である。

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次は、2007年8月13日午後、湖南省の鳳凰(ほうおう)県で建設中の橋が突然崩落した時の画像である。
新華社電によると、現場にいた作業員ら29人が死亡、30人が行方不明になっているという。

Konansyohashi

私が強調したいのは、事故の悲惨さではない。
長さ320メートル、幅12メートルの橋に鉄筋がまったく入っていないということだ。

橋は8月末に完成する予定だったというから、工事は最終の仕上げ段階に入っていたと見てよい。
で、橋の建設に使っていたやぐらを解体する作業をしていたら橋が突如崩落した。
そりゃあ、鉄筋が入っていなくて、砂利をコンクリートで固めただけの橋なら、やぐらを撤去すれば崩壊する。
何とも我々の感覚では理解できない不正というかインチキというか。
しかも、この橋は、前出のような民間工事ではない。
れっきとした公共工事なのだ。

以上の手抜き工事や強引な土地の取り上げ方から何が透けて見えるか。
それは、カネがすべてで人命は紙よりも軽いという現代中国の価値観である。
そして、そこには遵法精神のかけらもない……どころか、しっかりと共産党官僚や司法までもが違法行為を後押ししているという現実である。

これらの、にわかには信じがたい現代中国での出来事から、我々は何を認識しなければならないか。
それは、実は中国の体制自体が“鉄筋の入っていない橋”であり“竹筋コンクリートのマンション”であるということだ。



http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2011/06/post-5775.html

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