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景行天皇 日本武尊に東夷を伐たしむるの詔

Category: 日出処ノ天子  

景行天皇 日本武尊に東夷を伐たしむるの詔


景行天皇は第十二代天皇で,日本武尊(ヤマトタケルノミコト)はその皇子である.

古代日本のヒーローとしてよく知られている日本武尊であるが,今回は景行天皇二十七年の『熊襲征伐』の後,『東夷』へ命じられる場面である.結果,日本武尊は武力を使わずに蝦夷を平定する.

「日本武尊に東夷を伐たしむるの詔」から,日本の”武力”や”戦”への価値観を確認することが出来る


能褒野神社

日本武尊に東夷を伐たしむるの詔 景行天皇四十年

朕聞く,其(か)の東夷は,識性暴強(しきせいぼうきやう)にして凌犯(りょうはん)を宗(むね)とす.村(ふれ)に長(ひとごのかみ)無く,邑(むら)に首(おびと)なし.各封堺(ほうかい)を貪りて,並びに相盗略(たうりゃく)す.また山に邪神(あしきかみ)有り,郊(の)に姦鬼(かたましきをに)有り.衢(ちまた)を遮り径(こみち)を塞ぎて,多くの人を苦しましむ.其の東夷の中(うち),蝦夷(えみし)これ尤も強し.男女交り居て,父子の別なし.冬は則ち穴に宿り,夏は則ち樔(す)に住む.毛を衣(き),血を飲みて,昆弟(こんてい)相疑ふ.山に登ること飛禽の如く,草を行くこと走獣の如し.恩を承けては則ち忘れ,怨(あだ)を見ては必ず報ゆ.是(ここ)を以て箭(や)を頭髻(とうきつ)に藏(をさ)め,刀を衣の中に佩(は)けり.或は黨類(たうるい)を聚(あつ)めて,辺界を犯し,或は農桑を伺ひ,以て人民を略む.撃てば則ち草に隱れ,追へば則ち山に入る.故に往古(おうこ)より,未だ王化に染(したが)はず,と.今朕汝(いまし)の人となりを察(み)るに,身体長大,容姿端正にして,力能く鼎(かなへ)を扛(あ)ぐ.猛きこと雷電(いかづち)の如く,向ふ所前(かたき)無く,攻むる所必ず勝つ.即ち知る,形は則ち我が子にして,實(むさね)は則ち神人(しんじん)なり.是れ寔(まこと)に天,朕が不叡(ふえい)にして,且つ国の平らかならざるを愍(あはれ)みたまひて,天業を経綸して,宗廟を絶たざらしめたまふか.亦是の天下は則ち汝の天下なり.是の位は則ち汝の位なり.願はくは,深く謀り,遠く慮(おもんぱか)りて,姦を探り,變を伺ひて,之に示すに威を以てし,之を懷(なづ)くるに徳を以てし,兵甲(つはもの)を煩はさずして,自ら臣隷せしめよ.即ち言を巧にして暴(あらぶる)神を調(したが)へ,武を振ひて以て姦鬼を攘へ.

  • 識性暴強・・・性質の荒いこと
  • 凌犯・・・押分けて犯す
  • 郊(の)・・・ノラとも訓む.町外れ
  • 姦鬼・・・邪悪の鬼
  • 姦(かたま)し・・・心が曲がっている
  • 昆弟・・・兄弟,はらから
  • 怨(あた)・・・うらみ
  • 頭髻(とうきつ)・・・もとどり,たぶさ.
  • 黨類・・・ともがら.その一類の者全部をいう語.仲間.同類.
  • 農桑を伺ひ・・・農耕養蚕の取り入れ時を狙う
  • 前(かたき)無し・・・前面に立ちふさがって敵対するもののいないところから

之に示すに威を以てし,之を懷(なづ)くるに徳を以てし,

兵甲(つはもの)を煩はさずして,自ら臣隷せしめよ.

皇軍の勢いを示し,徳を以て懐かせるようにして,兵を動かさずに,彼らが自ら進んで臣隷するようにせよ.

※必ず「徳教(みうつくしび)」によって言向け,名分を正す.

”武”の価値観

  • 支那

「兵は凶器なり」

「好鉄不打釘 好人不当兵(良鉄釘にはならず 良人兵にはならず)」

  • 西洋

武力=暴力

※※某官房長官「自衛隊は暴力装置」(??)

  • 日本

・武=神性を持つ

・三種の神器(草薙の剣)

武器を大切にお祀りする国は日本だけではないだろうか.

・日本の美称に

「細戈(くはしほこ)の千足(ちたるの)国」というのがある.

くはしほこ=精妙な武器としてのほこ

優秀な武器の完備している国,万の物が満ち足りて優れた国の意.

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