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ロシア同性愛デモが米露の外交問題に?

Category: 世界  

ロシア同性愛デモが米露の外交問題に?


2011.6.4

モスクワでデモ行進を計画した同性愛者らが警察に逮捕された問題をめぐり、欧米が表現の自由など基本的人権の侵害に当たるとして懸念を表明した。米国は事件を引き合いに、年末に行われるロシア下院選で表現や集会の自由が守られるかが「注視されている」とまで指摘。同性愛と人権をめぐる欧米の“物言い”は、政治の季節を迎えるロシアへの思わぬ警告になった。(黒川信雄)


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28日、モスクワ市内で警官に拘束される同性愛活動者(AP)

ソ連時代に犯罪行為と見なされた同性愛は、1993年にはロシア政府のもとで合法化された。しかし、社会では依然として根強い偏見が残っており、モスクワではルシコフ前市長が同性愛に対し差別的ともいえる発言を繰り返していた。

 事件は5月28日、モスクワ中心部で発生。同性愛者の権利擁護を求める国内外の活動家らが、クレムリン近くなど2カ所でデモ行進を行おうとした際、デモを食い止めようとした極右活動家らと乱闘になり、双方の40人以上が逮捕された。

 デモは、市当局の許可が下りず無許可で行われた。現地報道によると、デモ実施の要請に対しては宗教団体や国粋主義者グループ、さらに保護者団体などから反発の声があがっていたという。

 ただ、活動家らは平和的なデモの実施を訴えており、治安当局による取り締まりは“度を超していた”と欧米はみる。

 米国務省は同月29日、事件に対し声明を発表。声明は、「同性愛の権利擁護を訴えるロシア人や各国の支援者らにより平和的に行われたデモ行進が、対抗的な集団により強制的に中断させられ、さらにロシアの治安当局により双方のグループから逮捕者が出たことを懸念している」と指摘した。


さらに、「集会の自由は、(ロシアが加盟する)欧州安保協力機構(OSCE)の全加盟国が公約する基本的権利である」と述べ、「(ロシアにおいて)下院選挙が近づいており、ロシア市民が平和的に集まり、意見を表明することに対しかけられる制約は、選挙過程の完全性を評価するうえで、注意深く監視されている」として、事件を引き合いに、12月に実施される下院選挙に向け「表現の自由」を確保するようロシアに“警告”した。

 欧州評議会も同月30日、ヤーグラン事務総長名で懸念を表明。「表現の自由と平和的な集会の自由は偏見なくすべての人に付与される」とし、警察当局に対し「平和的なデモ参加者を守る義務がある」と指摘した。

 ロシアでは、反体制派のデモ行進などが警察による逮捕劇に発展することもしばしばで、「集会・表現の自由」は事実上厳しく制限されている。

 米国が同性愛者のデモ行進を引き合いに選挙にまで言及したことは、12月の下院選、また来年3月の大統領選挙に向け、ロシアと国際社会の間に思わぬ緊張を生んだといえそうだ。

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