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南モンゴル戒厳令の危機…侵略シナ人が破壊した草原

Category: 中国  

南モンゴル戒厳令の危機…侵略シナ人が破壊した草原


南モンゴルで異例の大規模抗議が各地に拡大。複数の町が戒厳状態に置かれた。きかっけはモンゴル男性の惨殺事件。抗議の背後には、地下資源を貪り、草原を破壊するシナ人への積年の憤りがあった。

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「牧畜民の権利を尊重しろ」

「草原を守ろう」

5月30日、都内港区の中共大使館前に日本在住のモンゴル人ら約100人が集結。南モンゴルで激しさを増す人権弾圧を非難すると共に、中共が進める乱開発の阻止を訴えた。

中共が植民地支配する南モンゴルでは、今月10日に起きたシナ人によるモンゴル人男性の惨殺事件を受けて抗議活動が拡大。それに伴い、中共当局による大規模な弾圧が激化している。
▼中共大使館前の抗議活動5月30日(時事通信)

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この抗議活動は、世界同時アピールの一貫で、各国に先駆けて行われたものだった。呼び掛けたのは、NYに本部を置くSMHRIC(南モンゴル人権情報センター)だ。

「現地時間の27日午前から戒厳令が敷かれ、現在も続いている。内モンゴル自治区の省都フフホトなど主要都市の治安情勢は非常に緊迫した状態だ」
▼フフホト市内の武装警察5月30日(AP通信)

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SMHRICの代表は、そう懸念を表明する。地元の中共当局は否定するが、アムネスティも5月29日までに一部地域に戒厳令が敷かれた模様だと説明。緊迫した状態にあることは間違いない。

中心部に張り巡らされた警戒線…大量に配置された武装警察など大量の治安部隊要員。現地入りした海外メディアは、異様な警戒態勢を伝えている。
▼シリンホトを巡回中の武装警察5月30日(共同)

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南モンゴルの各地で続発する抗議活動。それは僅か1週間で一気に劇的な広がり見せた。

【高校生ら2,000人が庁舎を包囲】

行進するモンゴル人を包囲する武装警察部隊…最初に大規模な抗議活動が行われたのは、南モンゴル中央部シリンゴル地方のシリンホト、西ウジムチンだ。5月23日のことである。

「我々の土地と権利を守れ」
▼シリンホトの抗議集団と武警隊5月23日(SMHRIC)

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モンゴル人は一団になって地元の政府庁舎を目指した。平和的なデモ行進だったが、武装警察が一斉に包囲。行進を阻止すると同時に、参加者の拘束に乗り出した。
▼シリンホトで拘束される抗議者5月23日(SMHRIC)

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SMHRICは逸早く現地からの映像と写真を入手し、公表。“草原の町”で起きている異常事態が初めて伝えられた。そこには治安部隊員に連行されるモンゴル人の姿もあった。
▼武装警察に連行される女性5月23日(SMHRIC)

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抗議活動は、これで終わらず、翌日も続けられた。立ち上がったのは、学生たちだ。黄色いジャージ姿の高校生が街頭に繰り出し、町の中心部を埋め尽くす。
▼シリンホト市街を行進する学生5月24日(SMHRIC)

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そして翌25日、高校生を中心にした抗議者は2,000人規模に膨れ上がり、「母国を守れ」と記した横断幕を掲げて行進。地元の政府庁舎を取り囲んだ。
▼庁舎前に座り込む学生たち5月25日(SMHRIC)

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シリンホト中心部で繰り広げられた抗議活動で何人が拘束されたか、詳細は判っていない。しかし、南モンゴル各地で相次いだ大規模抗議では多数の不当拘束と武装警察突入の惨劇が報告されている。

【中共武装車両が抗議の列を襲撃】

「政府庁舎の前に1000人以上が集まった」

目撃者はそう語る。シリンホト北東の西ウジムチンでは5月24日、1,000人を超すモンゴル人が抗議に参加。中共の治安部隊は抗議者の集団に突入し、4人を拘束。18人の負傷者が出た模様だ。
▼東ウジムチンの学生抗議5月26日(SMHRIC)

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「私たちの土地を守れ」

西ウジムチンの街頭に集まった抗議者は、そう記した手書きのプラカードを掲げていた。中学生のようにも見える少年少女たちだ。学生が抗議の先頭に立つケースは昨年のチベットなどでも見られた。
▼行進するモンゴル人の子供達5月26日(SMHRIC)

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10代半ばの子供達であれば、中共当局も手荒なマネはしない…そうした観測が背後にあったのだろうが、南モンゴルでは通用しなかった。5月26日、中共治安部隊の車両が学生の集団に突入し、4人をはねた。
▼フフホトに配備された武警車両5月29日(SMHRIC)

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4人は女子高校生で、そのうちの1人は足を切断する重傷だった。フフホトでは排土版を装着した武装警察の車両が確認されている。こうした兇器付きの車両が襲いかかった可能性も高い。

また10人以上が負傷して病院に運ばれたという情報がある他、翌27日には大勢の高校生が帰宅しなかったという。抗議行動の拡大を恐れて当局が学校内に監禁したのだ。
▼シュルン・フの抗議活動5月27日(SMHRIC)

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学生による抗議活動はフベート・シャル、シュルン・フという別の地域にも拡大。シュルン・フでも治安部隊が突撃し、40人以上が拘束されたと報告されている。

そして5月28日には吉林省に近い通遼でも抗議が起きた。爆発的に広がったモンゴル人による大規模抗議。それは1人のモンゴル男性による勇気ある抵抗から始まった。

【シナ人の大型トラックが繰り返し轢いた】

5月10日深夜、残酷な事件が起きた。場所は、シナ人による炭鉱開発が進む西ウジムチン。そこでモンゴル男性メルゲンさん35歳が石炭運搬用の大型トラックに轢かれ、死亡した。

事故ではなかった。シナ人が運転する大型トラックは、メルゲンさんを意図的に跳ね飛ばした後、約150メートル引き摺った。更に、別のトラックに繰り返し轢かれたのだという。
▼メルゲンさん殺害事件の現場(SMHRIC)

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メルゲルさんは地域の牧畜民のリーダー的存在で、シナ人の炭鉱開発による牧場破壊に激しく抵抗。その日も少数のモンゴル人牧夫と共に、100人程のシナ人に向かって抗議をしていた。

そこで標的となって惨殺されたのだ。シナ人は炭鉱開発でモンゴル人の土地を奪うだけではなく、石炭運搬トラックは家畜を轢き殺し、草原を荒らし続けていた。

モンゴル人の牧夫は、各級の地元政府に請願を行ったが相手にされず、やむなく自衛組織を作り、大型トラックの牧場侵入を防いできたのだという。その最中に起きた惨殺事件だった。
▼殺害されたメルゲンさん(SMHRIC)

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「俺のトラックにはしっかり保険を掛けてある。臭いモンゴル牧民の命なんか4万元(約28万円)にもならねえ」

メルゲンさんを殺害したシナ人運転手は、そう言い放った。この余りにも残忍で侮辱的な発言が、やがてモンゴル人の間に広まった。そして単なる事故として処理され、運転手が逃げたことも怒りに輪をかけた。
▼殺害現場附近を通過するコンボイ(SMHRIC)

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SMHRICは、事件発生直後の凄惨な写真を入手している。加えてシナ人運転手の許せない暴言。それらがネットなど通信網で、5月中旬を過ぎた頃に一気に拡散したと考えられる。

だが、モンゴル人の怒りはメルゲンさん殺害事件だけに留まらない。背後にあるのは、侵略以来やりたい放題で、伝統的な牧畜社会を壊し続けるシナ人への積年の恨みだ。

【失われた草原…南モンゴル嘆きの大地】

「劣悪な刑事事件だ」

地元紙は5月30日になってメルゲンさんの事件について報道。シナ人運転手が殺人罪で起訴されたと伝えた。当初の事故扱いから一転し、死刑が適用される可能性もあるという。

抗議活動を鎮静化する為の場当たり的な処分である。また新華社は、地元政府が鉱山開発での監視強化などを打ち出したとも報じたが、カネ目当てで各地から石炭関連企業を誘致したのが地元政府だった。
▼フベート・シャルの抗議活動5月26日(SMHRIC)

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モンゴル人は草原の土を掘り返すことをタブーにしているという。一度、失われた草原は二度と甦らないのだ。中共の侵略以来、南モンゴルは砂漠化が進み、牧畜民の暮らす大地は変わり果てた。

「中国による天然資源の搾取とモンゴル人の生活に対する侮辱は、政策が変わらない限り簡単に解決できる問題ではない」

NY在住の南モンゴル出身者は、そう嘆く。懐柔策など目くらましに過ぎない。中共当局は既に治安機関を総動員した抗議鎮静化にシフト。西ウジムチンでは28日から封鎖が始まり、全路線バスが運行を停止した。
▼シュルン・フ庁舎前の武警部隊5月27日(SMHRIC)

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「学生は校内から出ることを禁じられ、民衆は市街区への進入を禁じられている。ネットも閉鎖されており、人々は非常に緊張した心理状態にある」

SMHRICの代表は現状をそう解説する。端緒となったシリンホトは街の中心部が封鎖され、抗議は郊外に移っていたが、それも途絶えた。完全に力で抑え込まれたのだ。

5月30日にはフフホトで大規模な抗議が呼び掛けられていたが、集合場所は立ち入り禁止。市内にある大学の正門前には治安部隊の車両が正門前に並び、学生への徹底した監視が続いている。

一部報道によると海外メディアの女性記者と見られる人物が当局に連行される姿も確認できたという。現地入りしているメディアの活動も限定的で、詳細な現地情報はない。
▼フフホトの大学近くに展開する武警5月30日(AP)

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外部の眼を封じ、情報網を遮断…ブラックアウトにした上で弾圧を進めるのが中共の手口だ。人々の悲鳴はどこにも漏れない。南モンゴルの各地は今、極めて危険な状態に置かれている。

参照:
SMHRIC(南モンゴル人権情報センター)HP
内モンゴル人民党HP

参考記事:
■南モンゴル人権情報センターHP5月19日『モンゴル牧民が中国人の石炭トラックに轢き殺された』
■BBC5月25日『China Mongols protest in Xilinhot over shepherd's death』
■大紀元5月30日『中国政府 内モンゴルで戒厳令』
■AFP5月30日『内モンゴル自治区、デモ拡大恐れ警戒強化』
■時事通信5月30日『中国の人権侵害に抗議=在日モンゴル人ら100人が集会-東京』
■ロイター5月30日『中国の内モンゴル自治区で警戒強化、デモ封じ込め図る』
■WSJ5月30日『中国、内モンゴルの抗議活動を弾圧』
■産経新聞5月30日『殺人罪で事故主犯起訴 内モンゴル地元紙報道』
■毎日新聞5月30日『内モンゴルデモ:警官が封じ込め…西洋人女性も連行』
■東京新聞5月30日『「モンゴル族の命は安い」デモきっかけは漢族運転手発言』
■産経新聞5月28日『モンゴル族のデモ拡大 学校封鎖、生徒ら10人以上負傷か』
■東京新聞5月29日『モンゴル族40人以上拘束か 治安部隊と衝突』


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