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東北地方の疲弊が引き金となった2・26事件

Category: ブログ  
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貧富の差が拡大し、貧しい農民の暮らしが更に苦しくなる政治の在り方や、
軍部の方針に不満を持つ陸軍の皇道派に属する青年将校達が、
昭和11年 ( 1936年 ) 2月26日に起こした クーデター


2・26事件は東北地方の疲弊が引き金となった
2011.5.15

権門(けんもん)上(かみ)に傲(おご)れども 国を憂うる誠なし

 財閥富を誇れども 社稷(しゃしょく)を思う心なし

 権門とは権勢のある家柄、社稷とは朝廷や国家を意味する。

 ここに掲げたのは「昭和維新の歌」の一節である。今から75年前の昭和11(1936)年2月26日。陸軍の青年将校たちが首相官邸などを襲撃し、斎藤実内相や高橋是清蔵相らを殺害。陸軍省や参謀本部を占拠する事件が起きた。これがいわゆる2・26事件だ。日本の近代政治のおける初めてのクーデターとして青史に刻まれている。


国を憂う「昭和維新の歌」


 「昭和維新の歌」は、昭和7(1932)年5月15日に海軍の青年将校たちが首相官邸へ乱入し、犬養毅首相を殺害したいわゆる5・15事件に加わった海軍将校、三上卓が作った歌で、国家を憂うる当時の青年将校らの間で歌い継がれたとされる。

 1930年代の日本は世界恐慌の直撃を受けて大不況の真っただ中。特に東北地方は「昭和東北飢饉(ききん)」といわれる飢饉に襲われ、娘の身売りが相次いだ。2・26事件が起きた一因にはこうした農村の疲弊があったと指摘されている。

先日、東日本大震災発生後、初めて実家のある宮城県を訪れた。仙石線に乗って塩釜市に入ってみたが、飲食店や商店は営業を再開したところもある。しかし、道路の脇には船が打ち上げられたまま。港も地盤沈下のためか浸水しているところが多い。震災発生から2カ月がたち、各地で槌音が聞こえ始めているが、復興への道のりは遠く、険しいと感じた。


75年前に起きた2・26事件


 復興事業が本格的に始まれば、復興資金は投入されるが、巨大津波に襲われた地域はコミュニティーを再生できるのか。原発事故に直撃された地域は放射能汚染の恐怖と影響を払拭できるのか。放射能汚染に関する政府の発表は本当に信用できるのか。復興事業が一区切りついた後は、見捨てられてしまうのではないかという言いようのない不安。いま再び、東北地方は危急存亡の秋を迎えているといっていい。

 2・26事件当時と現代の世相がどうしてもだぶってみえてしようがない。リーマン・ショック後の先行きが見通せない景気、大震災による東北地方の疲弊、震災と原発事故に対応が後手後手となっている政治への不信、そして、保身に走る政府首脳と国民そっちのけかのような政治家の権力闘争劇…。

 そんななかにあってもマイクを向けられた東北地方の被災者の多くは「ここまでやってこれたのも皆さんのおかげです」と訥々と話す。そんな映像をみていると「もうがんばらなくてもいいのに。大声で泣きたいときには泣けばいいのに」と思ってしまう。


だぶってみえてしまう世相


 テレビのコメンテーターは「東北人は我慢強いですから」とその忍耐力を一様に褒めるが、東北人だって我慢の限界はある。2・26事件を起こした青年将校や部下の兵士は東北地方出身者が多く、農村の疲弊に心を痛めていたという。

 今回の大震災と原発事故をめぐり政治の不作為、そして不手際が次々と指摘されているが、その批判が今すぐの倒閣や体制批判に結びついていないのは被災地の多くが東北地方に集中したことが影響しているといっていいだろう。

 これが他の地域だったら、とっくの昔に被災者らの怒りは政権を直撃し、さらに荒れ狂っていた可能性は強い。米軍普天間飛行場の移設問題をめぐる政府・民主党と地元との緊張状態を思い浮かべれば、容易に想像できるはずだ。


政治は東北人気質に助けられている


 もとよりクーデターなど論外だ。武力で政体を変えようとしたり、言論を封殺しようとする行為が許されるわけがない。だが、「心がない」と言われた菅直人首相ら政府・民主党はもちろん、野党も含めて今の政治は「我慢強い」とされる東北人気質に助けられているのだ。そのことを忘れてはならない。

冒頭に掲げた「昭和維新の歌」の一節に戻ろう。

 「国を憂うる誠なし 社稷を思う心なし」

 東北人の我慢は一体、いつまで続くのか。いつまで我慢すればいいのか。政治は「東北の心」をすくい取れるのだろうか。(長野支局長 笠原健)

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