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「出ていきなさい!」と叱る日本人の親と欧米人教育の違い

Category: 教育  

「出ていきなさい!」と叱る日本人の親と欧米人教育の違い


日本が大好きで、これまで3度日本に留学したアメリカ人男性が以前、日本とアメリカの違いについてこのように言及していた。

「日本とアメリカでは真逆のことってたくさんあるけど、なかでも面白いのは親のしつけ方の違いだよね。例えば、子どもが悪いことをした場合、アメリカ人の親は “Stay in your room!(部屋から出るな)”と言って叱るけど、日本人の親は“出ていきなさい!”と家から出すことが多いでしょ。」

きちんとした統計があるわけではないので、日本全体でどれくらいの親が「家の外に出す」という手段を使って子どもを躾けているのかは定かではない。

しかし、私自身子どもの頃「出ていきなさい!」と言って叱られたし、夜間に外に出された近所の子どもが「ごめんなさい!」とぎゃあぎゃあ泣いているのを何度も目にした。日本の国民的テレビアニメの1つである『クレヨンしんちゃん』でも、門限を守らなかったしんのすけが家の外に出されるというエピソードがあり、またインターネット上の調査でも、子どもの頃外に出されたと答える人が多いため、この罰の与え方は日本では割と一般的と言える。

それに対して、アメリカを初めとする欧米諸国では、子供が何か悪いことをした時には「外出禁止」にする方法が一般的のようである。外に出すという罰の与え方はしない。日本好きのアメリカ人や子育て真っ最中のフランス人たちにその理由を聞いてみると、「外に出すという手段では子どもに罰を与えたことにはならない」という答えが一番多かった。

「家から追い出すという手段を使っても、子どもは友達の家に行ってゲームしたり、公園に遊びに行ったりすることができるでしょう。子どもの自由を奪うことで初めて、子どもへの罰が成立するのに、家から追い出していては子どもにもっと自由を与えるようなもので、何の意味もなくなる。」

要するに彼らの主張では、子どもの“自由”を奪うことが親にできる最大の罰であると捉えているのだ。だから子どもを外出禁止にし、友達に会う自由を奪う。部屋の中にゲームやパソコンなどがある場合は、それも取り上げるというのが欧米人の親のやり方のようである。

反対に日本人の親は家族という一種のコミュニティーから追い出すことを最大の罰として捉えているのかもしれない。そう語るのは、日本人の旦那さんと結婚したフランス人女性。

「日本人は自分がされると一番嫌なことが、コミュニティーの外に出されることなのではないかと思います。子どもが学校でするいじめも仲間外れにするやり方が多い。これは大半の日本人が“仲間に入れないこと”が最大のダメージだと考えるからです。」

子どもの教育やしつけに対する考え方は、同じ日本人同士でも意見が分かれやすい。しかし、親のしつけかたの違いから、国民性の違いや文化的社会の違いまでをも反映しているのは何とも興味深い話である。



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